ETC助成金の2023年最新情報を公開!車載器の購入キャンペーンを活用してETCを利用しよう

ETCの助成金

ETC車載器を取り付けたいとき、費用が負担になるなら助成金が役立ちます。

ETC助成金は、常に受け取れるわけではありません。

助成金キャンペーンの実施中に申し込む必要があります。

2023年には、NEXCO西日本がETC車載器購入助成キャンペーンを実施する予定です。

ETC車載器購入助成キャンペーンの内容や、ETCの利用方法を、過去のキャンペーンも参考にしながら紹介します。

目次

2023年ETC助成金最新情報!実施予定のETC車載器購入キャンペーン

2023年に交付が予定されているETC取り付けに対する助成金は、以下の通りです。

キャンペーンの名称(予定)ETC車載器購入助成キャンペーン
助成金を交付する団体NEXCO西日本
交付の対象ETC車載器購入を助成
目的・ETCの更なる普及・ETCの利用の促進
受付開始時期未定

参考:2023年4月3日(月曜)から11料金所がETC専用料金所になります│PR TIMES

NEXCO西日本がETC車載器購入助成キャンペーンを実施するのは、ETC専用料金所の運用が始まるためです。

2023年2月現在、キャンペーンの詳細は発表されていません。

ETC車載器購入助成キャンペーンが実施される事実のみ公表されているため、今後の発表を待ちましょう。

2023年にETC助成金キャンペーン実施予定のNEXCO西日本は11料金所をETC専用化

2023年にETC助成金キャンペーンの実施を予定しているNEXCO西日本では、料金所のETC専用化が進んでいます。

2023年4月30日0時から、11か所の料金所がETC専用料金所として運用開始される予定です。

道路名ETC専用料金所の名称
新名神高速道路茨木千提寺
第二京阪道路城南宮南(入口)
伏見(入口)
交野北(入口)
浜田自動車道瑞穂
高松自動車道津田東
徳島自動車道美馬
高知自動車道伊野
今治小松自動車道東予丹原
東九州自動車道都農
長崎自動車道多久

参考:2023年4月3日(月曜)から11料金所がETC専用料金所になります│NEXCO西日本

ETC専用料金所の運営が始まると、ETCを利用できない車は通行できません。

ETC車載器とETCカードを用意する必要があるため、ETC車載器購入助成キャンペーンを実施して普及を測る予定です。

ETC専用料金所を利用する機会があり、ETCカードがない人は、助成金を受けてETC車載器を購入しましょう。

NEXCO東日本や他地域の2023年ETC助成金キャンペーンは未定

NEXCO西日本以外の高速道路会社では、ETC助成金キャンペーン実施の発表はありません(2023年2月現在)。

  • NEXCO東日本
  • NEXCO中日本
  • 首都高速道路株式会社
  • 阪神高速道路株式会社
  • 本州四国連絡高速道路株式会社

NEXCO西日本が助成金キャンペーン実施を発表しているため、今後キャンペーンが行われる可能性もあります。

国土交通省は有料道路のETC専用化を進めており、引き続きETCの普及が求められるためです。

定期的に高速道路会社の公式サイトやニュースリリースをチェックして、助成金の交付が受けられないか確認しましょう。

ETC助成金はETCの普及が目的!2030年には有料道路のETC専用化を予定

ETC助成金を交付するのは、ETCの普及が目的です。

2030年を目安として有料道路のETC専用化が予定されていて、将来的にはETCがなければ有料道路を通行できなくなります。

国土交通省によると、以下の流れでETC専用化を進める予定です。

ETC専用化等のロードマップについて
ETC専用化等のロードマップについて

参考:ETC専用化等による料金所のキャッシュレス化・タッチレス化について~都市部は5年、地方部は10年程度での概成に向けたロードマップの策定~ │国土交通省

都市部の有料道路は2025年度を目安として、ETC専用化を目指します。

地方部も、順次拡大しながら2030年度には完全にETC専用となる予定です。

高速道路会社6社合計のETC普及状況は、以下の通りです。

高速道路会社2022年11月時点の普及率
NEXCO東日本93.0%
NEXCO中日本95.2%
NEXCO西日本92.5%
首都高速道路株式会社98.0%
阪神高速道路株式会社96.5%
本州四国連絡高速道路株式会社95.3%
6社合計94.2%

参考:ETCの利用状況│国土交通省

ETCの普及率が100%に達していないため、今後ETC助成金が交付される可能性もあると予想できます。

普段利用している料金所がETC専用化されるならETC助成金を待たずにETC車載器を取り付ける

普段利用している料金所がETC専用化すると、ETC助成金を待っていると有料道路を通行できなくなります。

新たにETC専門化する予定の料金所は、以下の通りです。

高速道路会社道路名と料金所ETC専用化の時期ETC専用化に関する情報
NEXCO東日本東京外環自動車道 戸田西(内回り)、戸田東(外回り)2022年4月1日に導入済みhttps://www.driveplaza.com/etc/etc_guide/etc_only_station/
NEXCO中日本・名二環:有松(外回り)、鳴海(外回り)
・東海環状道:山県、大野神戸
2023年4月18日~https://dc2.c-nexco.co.jp/etc/service/dedicated_etc.html
首都高速道路多くの料金所がETC専用化https://www.shutoko.jp/use/etc_dedicated/shuheniriguti/
阪神高速道路・3号神戸線:海老江
・4号湾岸線:浜寺、泉大津(北行)、岸和田南(北行)、泉佐野北
・5号湾岸線:深江浜(西行)、深江浜(東行)、南芦屋浜
2023年3月1日~https://www.hanshin-exp.co.jp/drivers/ryoukin/etc_exclusive.html
本州四国連絡高速道路神戸淡路鳴門自動車道:東浦料金所2023年4月3日~https://www.jb-honshi.co.jp/customer_index/etc/etc_only/

ETC専用化に関する情報は、各高速道路会社の公式サイトで確認可能です。

普段利用している料金所がETC専門化される予定になっていないかチェックして、間に合うようにETC車載器を取り付けましょう。

ETC車載器購入助成金の内容を2022年キャンペーンからチェック

ETC車載器購入助成金は、過去にも交付されています。

過去のキャンペーン内容をチェックすれば、助成金が適用される条件の予想も可能です。

2022年に実施されたETC助成金「ETC/ETC2.0車載器購入助成キャンペーン2022」の内容は、以下の通り。

助成台数240,000台
キャンペーン期間2022年1月27日~2022年6月30日
対象地域全国
助成金額1台につき最大10,000円
助成対象ETCまたはETC2.0車載器本体の購入費用
助成対象の車両・二輪車
・四輪車
キャンペーンの実施者高速道路会社6社

キャンペーン期間中に助成台数に達したら受け付けが締め切られるルールです。

対象地域は全国で、キャンペーンは高速道路6社によって実施されました。

2022年のETC助成金は東日本と西日本で問い合わせ先が違っても内容は同じ

2023年のETC助成金は現在のところNEXCO西日本のみ実施を発表していますが、2022年のキャンペーンは高速道路6社合同で実施されました。

東日本と西日本で問い合わせ先は違っても、キャンペーン内容は同じです。

「ETC/ETC2.0車載器購入助成キャンペーン2022」では、以下のように問い合わせ先が分けられていました。

地域問い合わせ先
・東京都
・神奈川県
・埼玉県
首都高速道路株式会社
・大阪府
・兵庫県
・京都府
阪神高速道路株式会社
上記以外上記のエリア以外向けにETCキャンペーン事務局を設置

全国をカバーできるキャンペーンだった様子がうかがえます。

2023年のETC助成金は、NEXCO西日本以外未定です。

他の高速道路会社でも助成金が実施されるとしたら、住んでいる地域に合う問い合わせ先を利用しましょう。

事前に購入したETC車載器は助成金の対象外!適用条件を確認して申し込む

キャンペーン開始前に購入したETC車載器は、助成金の対象外です。

ETC助成金を受けるなら、適用条件を確認して申し込まなければいけません。

「ETC/ETC2.0車載器購入助成キャンペーン2022」の適用を受けるには、以下の条件を満たす必要がありました。

  • ETCまたはETC2.0車載器を新規に設置する
  • 新セキュリティ規格に対応した車載器を選ぶ
  • キャンペーン取扱店舗で購入、セットアップ、取り付けを行う
  • ETC車載器を取り付ける車両が他のETC車載器購入助成を受けていない

「ETC/ETC2.0車載器購入助成キャンペーン2022」の対象になるのは、新規に設置したETC車載器のみです。

新セキュリティ規格対応のETC車載器とは、2030年頃までに実施される予定のセキュリティ規格変更後も利用できるものです。

以下の手順が終わった後に申し込むと、助成の対象になりません。

  • ETC車載器の購入
  • セットアップ
  • 取り付け

助成金を受けるなら、キャンペーン取扱店で購入やセットアップを行う必要もあります。

ETC車載器を取り付ける車両が他のETC車載器購入助成を受けているときも、助成の対象外です。

2023年に実施予定のETC助成金も、詳細な条件が設けられると予想されます。

条件を確認した上で、確実に助成金を受けましょう。

2022年のETC助成金キャンペーン取扱店はオートバックスやイエローハット

2022年に実施されたETC助成金キャンペーンの取扱店は、以下の通りです。

  • オートバックスやイエローハットなどカー用品店
  • カーディーラー

キャンペーン取扱店舗でETC車載器を購入する前に、「ETC/ETC2.0車載器購入助成キャンペーン2022」への申し込みが必要です。

以下の流れで手続きをしなければ、助成金が受けられません。

  1. キャンペーン参加ページから参加登録をする
  2. メールが届いたらキャンペーン取扱店舗に出向く
  3. キャンペーン取扱店舗でメールを提示する
  4. キャンペーン取扱店舗でETC車載器を購入する
  5. 助成金分の料金が割り引かれる

店舗に出向く前に、キャンペーン参加登録をしましょう。

参加登録後にメールを受け取ったら、メールを閲覧できる状態にしてキャンペーン取扱店舗に出向きます。

店舗でメールを提示し、キャンペーンを利用してETC車載器を購入すれば、助成金分の料金が割り引かれる仕組みです。

2023年実施予定のETC助成金も、手続きに手順があると予想できます。

詳細が発表されたら、手順を確認した上で申し込みましょう。

ETC助成金があればいくらで車載器の取り付けが可能かオートバックスを例に検証

2022年に実施されたETC助成金キャンペーンでは、最大10,000円の助成金が支給されました。

例えばオートバックスでETC車載器を購入したら、取り付けに必要な費用は以下の通りです。

ETC車載器の種類ETC車載器取り付けからセットアップまですべてセットの商品価格必要な費用
ETC15,000円~15,400円5,000円~5,400円
ETC2.024,800円~44,800円14,800円~34,800円

参考:オートバックス公式通販サイト

安く済ませるなら、5,000円程度でETC車載器が設置できます。

2023年実施予定のETCキャンペーンの助成額は不明ですが、助成金を活用して無理のない価格帯で取り付けられる商品を選びましょう。

2021年に実施されたETC助成金も金額は10,000円

2021年に実施されたETC助成金キャンペーンの助成額も10,000円でした。

2021年に実施されたのは「はじめトク?ETC助成金キャンペーン2021」です。

ETC助成金の内容は、以下の通り。

助成台数30,000台
キャンペーン期間2021年5月20日~2021年9月30日
対象地域・東京都
・神奈川県
・埼玉県
・千葉県
助成金額1台につき最大10,000円
助成対象ETCまたはETC2.0車載器本体の購入費用
助成対象の車両・二輪車
・四輪車
キャンペーンの実施者首都高速道路株式会社

2021年のキャンペーンは、首都高速道路株式会社が実施しました。

首都高速道路株式会社のみで実施されたのは、都市部の有料道路が他地域よりも早くETC専用化を目指しているためと考えられます。

上記を踏まえると、2023年の助成金も10,000円ほどもらえる可能性が高いです。

ETC助成金キャンペーンで購入できるETC車載器

ETC助成金キャンペーンで購入できるETC車載器には、以下の2種類があります。

ETC車載器の種類ETCETC2.0
機能料金を徴収する・料金を徴収する
・車側から走行履歴データを送る
本体価格6,000円程度~15,000円程度~

ETCとは、料金を徴収する機能のみを持ったETC車載器です。

ETC2.0は料金徴収以外にも、車側から走行履歴データを送る機能があります。

車側から送ったデータをもとに、渋滞情報の提供も可能です。

国土交通省の調査による、2022年11月時点の普及率は以下の通り。

ETC普及率94.2%
うちETC2.0の利用率29.4%

参考:ETCの利用状況│国土交通省

調査時点でETC2.0を利用している車は、30%程度です。

費用に違いがあるため、料金支払いができればいい人はETCを選びましょう。

有料道路を走行しやすくするサービスが受けたいなら、ETC2.0が向いています。

ETC2.0を選ぶと渋滞回避支援や安全運転に役立つ情報提供が受けられる

ETC助成キャンペーンを利用して車載器を購入する際、ETC2.0を選ぶと以下の機能を利用できます。

渋滞回避支援(ダイナミックルートガイダンス)・ETC2.0が詳しい渋滞情報を提供する
・カーナビと連携させればカーナビが渋滞を避けて最速のルートを案内する
広範囲の道路交通情報を提供・ETC2.0によって道路延長で最大1,000Kmの広範囲まで情報を把握できる
・何通りもあるルートから最適な迂回路を選択できる
安全運転支援・落下物や車両事故に関する情報を提供する
・カーブ先やトンネル内で渋滞があるときに情報提供を受けられる
・雪や霧に関する情報提供が受けられる
・事故多発地点では注意喚起がある
災害時支援・災害発生時に災害発生状況がわかる
・緊急の規制情報や走行可能ルートを教えてくれる
・避難地情報が得られる

ETC2.0で詳細な情報を得られるのは、車載器側からもデータを提供しているためです。

ETC2.0車載器は、高速道路料金等の決済に加え、プローブデータ(走行履歴データ、挙動履歴データ)の収集や静止画像の受信等が可能。

これらの機能を活用し、渋滞対策や交通安全対策への活用の他、運行管理支援等のサービスを展開。今後、特車の新たな通行確認制度における経路確認としても活用予定。

出典:ETC2.0の課題と今後の展開│国土交通省

道路と車が双方向通信を実施しているため、多彩なサービスが実現可能です。

ETC助成金を受けてETC車載器を購入するなら、安全に走行するための情報が得られるETC2.0を選びましょう。

ETC助成金で車載器を購入する際は新セキュリティ規格対応の商品を選ぶ

ETC助成金で車載器を購入する際は、新セキュリティ規格に対応した商品を選ばなければいけません。

セキュリティ基準とは国土交通省が定めたもので、盗聴や改ざん防止を目的に定められた情報安全確保の規格です。

セキュリティ規格とは? 

国土交通省が定めるETC(料金所・車載器・IC カード)について、盗聴・改竄等の不正防止を目的に定められた情報安全確保の規格です。

出典:ETCセキュリティ規格の変更について│NEXCO東日本

情報機器の能力向上に伴い、セキュリティ脅威が増えました。

利用者の決済情報をより安全に保護できるよう、セキュリティ基準が変更されます。

変更は最長で2030年頃までに実施される予定です。

セキュリティ規格が変更されると、規格に対応しているETC車載器しか使用できなくなります。

セキュリティ規格の見分け方は、以下の通りです。

  • 車載器管理番号で確認する
  • 車載器の識別マークで確認する

車載器管理番号で確認する際は、以下のように見分けます。

新セキュリティ対応車載器車載器管理番号が「1」から始まる
旧セキュリティ対応車載器車載器管理番号が「0」から始まる

車載器管理番号は、以下の書類を見れば確認できます。

  • 取扱説明書
  • 保証書
  • 車載器セットアップ申込書
  • 車載器セットアップ証明書
  • 車載器本体

車載器の識別マークで確認する際は、「ETC」と記載された文字の下をチェックしましょう。

「●●●」のマークがあれば、新セキュリティ対応車載器です。

新セキュリティ

参考:https://www.driveplaza.com/assets/pdf/etc/etc_guide/etc_dis_discount_other_201703.pdf

ETC2.0とETC-DSRC車載器は、「ETC2.0 のロゴ」があって「■」マークがなければ、新セキュリティ対応車載器です。

新セキュリティ

参考:新・旧セキュリティ対応車載器の識別方法│NEXCO東日本

ETC-DSRCは旧規格の車載器で、現在はETC2.0 に統一されています。

2022年のキャンペーンで助成金を受けるには、新セキュリティ規格に対応した車載器を選ばなければいけませんでした。

2023年に実施されるETC助成金でも、同じ条件が設けられる可能性もあります。

ETC助成金を受けて車載器を購入するなら、新セキュリティ規格対応の商品を選びましょう。

ETC助成金で車載器を購入する前にタイプも選んでおく

選ぶETC車載器によって取り付けられる場所が違うため、ETC助成金で車載器を購入する前にタイプも選んでおきましょう。

ETC車載器のタイプは、以下の2つです。

タイプ特徴メリット
アンテナ分離型ETC車載器とアンテナが分かれている・設置できる場所が多い
・見た目がすっきりする
・防犯性が高い
アンテナ一体型ETC車載器にアンテナが内蔵されている・簡単に設置できる
・ETCカードの挿入や取り出しがしやすい
・ETCカードの取り忘れに気付きやすい

アンテナ分離型はETC車載器とアンテナが分かれていて、本体が小さい傾向です。

車載器が小さければ、グローブボックスにも設置できて、見た目がすっきりします。

ETC車載器が見えにくければ、車上荒らしに遭う可能性も減り防犯性が高いです。

アンテナ一体型はETC車載器にアンテナが内蔵されていて、設置が簡単。

ETCカードの挿入や取り出しがしやすく、手間がかかりません。

見る場所にあるため、ETCカードの取り忘れに気付きやすいです。

インテリアや防犯に気を遣いたい人は、アンテナ分離型を選びましょう。

設置のしやすさやETCカードの扱いやすさを重視する人には、アンテナ一体型が向いています。

ETCの助成金キャンペーンで車載器を取り付けた後の流れ

ETCの助成金キャンペーンで車載器を取り付けた後は、有料道路で利用できるよう以下の流れで手続きしましょう、

  1. ETCカードを発行する
  2. ポイントを貯めるならETCマイレージサービスに登録する
  3. ETCカードをETC車載器に挿入して有料道路に乗る

ETC車載器があっても、ETCカードがなければ高速道路を走行できません。

ETCカードを持っている人は、ETCマイレージサービスに登録可能です。

ETCマイレージサービスに登録しておくと、ポイントが貯まって交通費を節約できます。

準備ができたら、ETCカードをETC車載器に挿入して流量道路を利用しましょう。

ETCカードを持っていない人は助成金による車載器取り付け後にカードを発行する

助成金による車載器取り付けまでにETCカードを作らなかった人は、取り付け後にカードを発行しましょう。

ETCカードには、以下の2種類があります。

カードの種類クレジットカードに付帯するETCカードETCパーソナルカード
審査クレジットカードの入会審査が必要保証料(デポジット)を預けるため審査がない
年会費・クレジットカードごとに決められる
・無料で利用できる可能性もある
1,257円
カードの発行元クレジットカード会社高速道路会社6社が共同発行

クレジットカードに付帯するETCカードは、クレジットカード会社が発行するETCカードです。

クレジットカードを持っている人が、カード会社へ申請すると追加でETCカードの発行ができます。

クレジットカードの利用特典も受けられるため、可能ならクレジットカードに付帯するETCカードがおすすめです。

ETCパーソナルカードは、高速道路会社6社が共同発行しているETCカードです。

保証料(デポジット)を預けて利用する仕組みで、審査が必要ありません。

支払いを滞納していてクレジットカードの審査に通らない人は、ETCパーソナルカードを選びましょう。

クレジットカードに付帯したETCカードなら元となるカードの特典も受けられる

クレジットカードに付帯したETCカードを発行すれば、元となるカードの特典も受けられます。

受けられる特典は、以下の通りです。

  • クレジットカード会社独自のポイントが貯まる
  • クレジットカードによっては付帯保険がある
  • ロードサービスが付けられるクレジットカードもある

クレジットカードを持っていれば、クレジットカード会社独自のポイントが貯められます。

例えば三井住友カードのクレジットカードを発行すれば、Vポイントが貯まる仕組みです。

選ぶクレジットカードによっては、付帯保険もあります。

ロードサービスが付けられるクレジットカードもあり、万が一に備えられるのも特徴です。

  • イオンカードセレクト
  • セゾンカードインターナショナル

クレジットカードの特典を活かしたい人は、クレジットカードに付帯するETCカードを選びましょう。

クレジットカードが発行できない人はETCパーソナルカードを選ぶ

クレジットカード付帯のETCカードが発行できない人は、ETCパーソナルカードを選びましょう。

クレジットカード付帯のETCカードが利用できない主な理由は以下の通り。

  • 延滞していてクレジットカードの新規発行ができない
  • 延滞で現在持っているクレジットカードの更新ができない

ETCパーソナルカードは保証料(デポジット)を預けて利用するカードです。

保証料が支払えれば、審査を受ける必要はありません。

支払う保証料は平均利用月額の4倍で、以下の流れで算出します。

  1. ETCパーソナルカード申込時に有料道路の平均利用月額を自己申告する
  2. 平均利用月額を5千円単位で切り上げる
  3. 切り上げた金額の4倍を預ける

有料道路の利用料が月に12,000円程度なら、平均利用月額は15,000円です。

切り上げた金額の4倍を預けるため、預ける金額は6万円になります。

利用料を5千円単位で切り上げるため、保証料の最低金額は2万円です。

有料道路を走行できるのは保証料の80%までで、80%を超えると一時的にETCパーソナルカードの利用が停止されます。

ETCパーソナルカードは、1ヶ月分の利用料を翌月27日に口座振替で徴収する仕組みです。

1ヶ月の利用額が多くなりそうなときは、事前に保証料を増額しましょう。

ETC普及促進を目的としてETCパーソナルカードの利用額が見直される

2023年3月1日より、ETC普及促進を目的として、ETCパーソナルカードの利用額が見直される予定です。

  • 保証料の最低額が3千円になる
  • 有料道路を走行できるのが保証料の100%までになる

現在は利用額を5,000円単位で切り上げるため、利用額が月500円でも保証料が2万円必要です。

少額しか利用しない人に配慮して、2023年3月1日以降は以下の保証額が設けられます。

  • 3,000円
  • 5,000円
  • 10,000円

有料道路を走行できる金額も、現在の保証料に対して80%から100%に引き上げられます。

参考:ETCパーソナルカードのご利用条件の見直しについて│ETCパーソナルカード Webサービス

助成金によって用意したETCでポイントを貯めるならETCマイレージサービスに登録する

助成金で用意したETCをよりお得に使うなら、ETCマイレージサービスに登録してポイントを貯めましょう。

ETCマイレージサービスとは、ETCカードで支払った通行料の金額に応じて、 ポイントが貯まるサービスです。

登録料無料で、貯めたポイントは有料道路の通行料に使えます。

クレジットカード会社のポイントとは別で、クレジットカードに付帯するETCカードを持っている人は2重にポイントを獲得可能です。

以下の方法で登録して、助成金で設置したETCをよりお得に活用しましょう。

登録方法特徴
Web・ETCマイレージサービス公式サイトの登録ページから登録
・申込日当日の走行からポイント付与の対象
郵送・高速道路のSAやPAなどパンフレットを入手して申し込み
・登録完了まで時間が必要

発行されたカードをETC車載器に挿入して有料道路に乗る

ETC助成金の利用で用意したETC車載器と、ETCカードが揃ったら、以下の手順で有料道路を走行できます。

  1. ETC専用レーンから有料道路に入る
  2. 目的地まで有料道路を走行する
  3. ETC専用レーンから有料道路を出る

「一般/ETCレーン」も通行可能です。

ETC専用レーンを通行するときは、20km/h以下で走行しましょう。

20km/h以上でも対応はできますが、以下の理由で危険です。

  • 前の車が停止したときにぶつかる
  • バーにぶつかる
  • 人が通行したときに停まれない

前の車がETCカードの有効期限切れやカードの挿入忘れで停止したとき、スピードを出しているとぶつかる可能性があります。

バーが開くまでに時間がかかるため、速度が速いとバーにぶつかる危険性も。

用事があって係員が通行する可能性もあり、いつでも停まれる速度で走らなければいけません。

ETC専用レーンは、20km/h以下で安全に走行しましょう。

ETC助成金キャンペーンで車載器を取り付けた人向けのETCカード

ETC助成金キャンペーンで車載器を取り付けた人向けのクレジットカードは以下の5種類です。

クレジットカードJCB カード WのETCスルーカードリクルートカードのETCカードイオンカードセレクトのイオンETC専用カードセゾンカードインターナショナルのETCカードエポスカードのエポスETCカード
クレジットカードの年会費無料無料無料無料無料
ETCカードの年会費無料無料無料無料無料
ETCカード発行手数料無料・Visa、Mastercard:1,100円
・JCB:無料
無料無料無料
ポイント還元率1.0%1.2%0.5%0.5%0.5%
国際ブランドJCB・Visa
・Mastercard
・JCB
・Visa
・Mastercard
・JCB
・Visa
・Mastercard
・JCB
Visa
付帯保険・最高2,000万円の海外旅行傷害保険
・年間最高100万円のショッピング保険(海外)
・最高2,000万円の海外旅行傷害保険
・最高1,000万円の国内旅行傷害保険
・年間最高200万円のショッピング保険
一品5,000円以上の商品を対象として180日間保証最高500万円の海外旅行傷害保険
ロードサービスの追加
※年会費2,800円

※月額300円
  • クレジットカード本体の年会費
  • ETSCカード発行手数料
  • ETCカードの年会費

上記の費用が無料になるETCカードを発行すれば、余計な出費をせず利用できます。

クレジットカード付帯のETCカードを発行すれば、保証料を預ける必要がありません。

助成金を受けてETC車載器を取り付けた後は、コストをかけずにETCカードを維持しましょう。

クレジットカードに付帯するETCカードは、以下のいずれかのタイミングで申し込めます。

  • クレジットカードの新規発行と同時に申し込む
  • すでに持っているクレジットカードの発行元にETCカード追加発行を申し込む

手元にクレジットカードを持っている人は、追加でカードを発行してもらいましょう。

JCB カード WのETCスルーカードは助成金でETC車載器をつけた若い世代が申し込みやすい

JCB CARD W
クレジットカードの年会費無料
ETCカードの年会費無料
ETCカード発行手数料無料
ポイント還元率1.0%
国際ブランドJCB
付帯保険・最高2,000万円の海外旅行傷害保険
・年間最高100万円のショッピング保険(海外)
ロードサービスの追加

JCB カード WのETCスルーカードは、助成金でETC車載器をつけた若い世代が申し込みやすいETCカードです。

JCB カード Wは申し込める年齢が18歳~39歳までで、対象年齢のうちに作成すれば40歳を過ぎても年会費無料で継続できます。

JCBカード Wは、他のJCBカードと比較してポイントが2倍貯まる、ポイントの貯めやすいクレジットカードです。

ETCスルーカードの利用でもポイントが貯められるため、効率的にポイントを貯めたい人に向いています。

以下のガソリンスタンドでJCB カード Wを利用して決済すれば、ポイントが2倍に。

  • apollostation
  • 出光SS
  • シェルSS

有料道路とガソリンスタンドの利用でポイントを貯めたい人は、JCB カード WのETCスルーカードを申し込みましょう。

リクルートカードはJCBブランドを選べば助成金でETC設置後もコストなしでETCカードを持てる

リクルートカード
クレジットカードの年会費無料
ETCカードの年会費無料
ETCカード発行手数料・Visa、Mastercard:1,100円
・JCB:無料
ポイント還元率1.2%
国際ブランド・Visa
・Mastercard
・JCB
付帯保険・最高2,000万円の海外旅行傷害保険
・最高1,000万円の国内旅行傷害保険
・年間最高200万円のショッピング保険
ロードサービスの追加

リクルートカードのETCカードは、国際ブランドにJCBを選べば、発行手数料無料です。

VisaとMastercardでは、1,100円の手数料が必要です。

ETCカード年会費は無料なので、初回のみコストをかければ以降の負担はありません。

リクルートカードは、ポイント還元率が1.2%と高いクレジットカードです。

ポイント還元率が1.0%で高還元率カードと言われるため、リクルートカードを利用すればより効率的にポイントが貯められます。

リクルート関連のサービスを利用すれば、ポイント還元率が最大4.2%です。

  • ポンパレモール
  • ホットペッパー
  • じゃらん

ETCの利用も、公共料金の支払いでも、ポイントが獲得できます。

リクルートカードは、年会費無料なのに付帯保険が充実。

  • 最高2,000万円の海外旅行傷害保険
  • 最高1,000万円の国内旅行傷害保険
  • 年間最高200万円のショッピング保険

旅行に出かける機会が多い人にも向いています。

ポイント還元率の高いクレジットカードに付帯するETCカードを発行したい人は、リクルートカードを選びましょう。

イオンカードセレクトのETCカードは助成金でETCをつけた後でロードサービスが追加できる

イオンカード
クレジットカードの年会費無料
ETCカードの年会費無料
ETCカード発行手数料無料
ポイント還元率0.5%
国際ブランド・Visa
・Mastercard
・JCB
付帯保険一品5,000円以上の商品を対象として180日間保証
ロードサービスの追加
※年会費2,800円

イオンカードセレクトのETCカードは、助成金でETCをつけたあと、万が一の事故に備えたい人に向いたカードです。

イオンカードセレクトは、年会費2,800円でロードサービスが追加できます。

サービスの名称は「イオンサポートサービス」で、車のトラブルサポートも含め、以下の対応が可能です。

  • 車のトラブルサポート
  • 住まいのトラブルサポート
  • 健康、医療、介護サポート
  • お見舞金サービス

車のトラブルサポートでは、以下のサービスが受けられます。

  • レッカー急行牽引サービス
  • スペアタイヤ交換
  • 燃料補給
  • バッテリー上がり
  • キー閉じ込み
  • 応急修理

イオンカードセレクトのETCカードを発行すると、無料で「ETCゲート 車両損傷お見舞金制度」も利用できます。

制度は、ETCゲートで開閉バーに衝突して車両を損傷した事故に対し、年1回5万円分のお見舞金を支給する内容です。

ロードサービスや補償を重視してETCカードを選ぶなら、イオンカードセレクトのETCカードを発行しましょう。

セゾンカードインターナショナルのETCカードは助成金でETC設置後すぐ出かけたい人にぴったり

セゾンカード インターナショナル
クレジットカードの年会費無料
ETCカードの年会費無料
ETCカード発行手数料無料
ポイント還元率0.5%
国際ブランド・Visa
・Mastercard
・JCB
付帯保険
ロードサービスの追加
※月額300円

セゾンカードインターナショナルのETCカードは即日発行も可能で、ETC設置後すぐ出かけたい人にぴったりです。

ETCカードを即日発行してもらうには、「ETCカード即日発行サービス」実施対象のセゾンカウンターに来店する必要があります。

各カウンターのページをチェックすると、即日発行に対応できるか確認可能です。

すでにセゾンカードを持っている人は、以下の2点を持って来店しましょう。

  • セゾンカード
  • 本人確認書類

クレジットカード本体を新規発行する人も、セゾンカウンターならETCカードと同時発行できます。

セゾンカードインターナショナルは、月額300円でロードサービスの追加も可能です。

セゾンカード会員を対象とした保険「Super Value Plus」には「お車安心プラン」があります。

以下の充実した補償を、少ない掛け金で利用可能です。

  • 交通事故によるケガを補償する交通傷害保険
  • 提携修理工場で3万円以上の補修時をすると1万円の見舞金を進呈
  • 指定の工場や加盟店で車検を受けると3,000円~5,000円キャッシュバック
  • 3万円までのロードサービスに無料対応
  • 廃車の対応と3,000円のキャッシュバック

セゾンカードインターナショナルで貯められるポイントは永久不滅ポイントで、有効期限がありません。

ETCカードの利用でもポイントが貯まります。

急いでETCカードを発行したい人は、セゾンカードインターナショナルのETCカードを選びましょう。

エポスカードのエポスETCカードは助成金でのETC設置を機にゴールドカードを目指せる

エポスカード
クレジットカードの年会費無料
ETCカードの年会費無料
ETCカード発行手数料無料
ポイント還元率0.5%
国際ブランドVisa
付帯保険最高500万円の海外旅行傷害保険
ロードサービスの追加

エポスカードVisaに付帯するエポスETCカードは、ゴールドカードへのランクアップを目指せます。

エポスカードVisaは、利用実績に応じてゴールドカードへの招待を受けられるクレジットカードです。

招待を受けてゴールドカードを持てば、通常5,000円必要な年会費が永年無料。

招待基準は公表されていませんが、エポスアプリを利用するとゴールドカードまでの道のりが確認できます。

エポスカードのランクアップには、ETCカードの利用実績も反映される仕組みです。

有料道路を頻繁に利用する人なら、ETCカードの利用実績でゴールドカードへの条件を満たせる可能性があります。

ゴールドカードのメリットは、以下の通りです。

  • 年間最大10,000ポイントのボーナスポイントが受け取れる
  • 家族カードを作っていると家族ボーナスポイントがもらえる
  • 選べるポイントアップで3ショップまでポイント最大3倍になる
  • 通常2年間のポイントの有効期限が無期限になる
  • 空港ラウンジが利用できる
  • 家族を年会費無料でゴールドカードに招待できる
  • 海外旅行傷害保険が最高500万円から1,000万円になる

ゴールドカードになるとポイントが貯まりやすく、ポイントの有効期限も無期限になります。

有料道路を走行する機会が多い人は、エポスTCカードを発行してゴールドカードを目指しましょう